HDMI 2.1と2.2の違いを徹底比較!最新規格で何が変わった?

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FuturLabは10月23日、人気タイトルの続編『PowerWash Simulator 2』をリリースしました。高精細なグラフィックと滑らかな動作が話題となっており、次世代ゲーム体験にはHDMI規格の進化が欠かせません。

さて、「HDMI 2.1を買ったばかりなのに、もう2.2?」そう感じた方も多いのではないでしょうか。2025年1月、8年ぶりに発表されたHDMI 2.2は、単なるマイナーチェンジではありません。帯域幅が2倍の96Gbpsに進化し、4K/480Hzという驚異的な性能を実現。さらに注目すべきは、VR酔いを軽減する120Hzが科学的に重要な閾値だという研究結果です。

「今使っているHDMI 2.1で十分なの?」「新しいゲーミングモニターやVRヘッドセットを買うなら2.2対応を待つべき?」「そもそも何が違うの?」

こうした疑問をお持ちのあなたに、この記事ではHDMI 2.1と2.2の違いを分かりやすく徹底解説します。専門用語は最小限に、実際の使用シーンに即した比較で、あなたに最適な選択が見つかります。

HDMI 2.1の基本スペック

HDMI 2.1は2017年にリリースされた規格で、最大48Gbpsの帯域幅を持つFRL(Fixed Rate Link)伝送方式を採用しています。

HDMI 2.1の主な特徴

  • 帯域幅: 最大48Gbps
  • 対応解像度:
    • 8K(7680×4320)/60Hz
    • 4K(3840×2160)/120Hz
  • 主な機能:
    • VRR(可変リフレッシュレート)対応
    • eARC(Enhanced Audio Return Channel)
    • ダイナミックHDR対応
    • DSC(Display Stream Compression)1.2a対応

PS5やXbox Series Xなど、現世代のゲーム機に採用されている規格で、4K/144Hzや8K/60Hzでのゲーミング体験を実現しています。

HDMI 2.2の革新的なスペック

HDMI 2.2では、HDMI 2.1bの2倍となる96Gbpsの伝送帯域幅を実現しています。これにより、さらに高解像度・高リフレッシュレートの映像伝送が可能になりました。

HDMI 2.2で実現する映像品質

HDMI 2.2では、以下の驚異的な解像度とリフレッシュレートの組み合わせに対応します:

  • 16K/60Hz: 超高精細な映像表示
  • 12K/120Hz: 高解像度とスムーズな動きの両立
  • 10K/120Hz: プロフェッショナル用途にも対応
  • 8K/240Hz: 現行8Kの進化版
  • 4K/480Hz: ゲーミングで究極の滑らかさ

4:4:4カラーサンプリングと10ビットまたは12ビットの色深度を備えた非圧縮映像にも対応し、8K@60Hzや4K@240Hzといった高画質でも色情報が圧縮されることなく伝送できます。

HDMI 2.1と2.2の主な違い一覧表

項目HDMI 2.1HDMI 2.2
帯域幅48Gbps96Gbps
最大解像度10K/120Hz16K/60Hz
8K対応60Hz/120Hz(圧縮)240Hz
4K対応144Hz480Hz
伝送方式FRL次世代FRL
推奨ケーブルUltra High SpeedUltra96

帯域幅の違いがもたらす影響

帯域幅が48Gbpsから96Gbpsへ2倍になったことで、以下のメリットが生まれます:

1. 非圧縮での高品質伝送

8K映像を60Hzで伝送する際も、4:4:4カラーサンプリングを用いた非圧縮伝送が可能になり、色の表現が格段に豊かになります。

2. ゲーミング体験の大幅向上

4K/480Hzという超高リフレッシュレートにより、競技レベルのゲーミングで一切のブレやカクつきのない映像体験が実現します。

3. 将来性の確保

ARやVRなどの没入型仮想アプリケーション、医療画像、マシンビジョンなどの商業アプリケーションの映像品質改善にも対応できます。

VR/ARに4K/240Hz以上が求められる理由

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の分野では、HDMI 2.2の高リフレッシュレート対応が特に重要な意味を持ちます。

VR酔いとリフレッシュレートの関係

VR酔いが発生する際、画面上の映像のリフレッシュレートが十分に高くないことが多く、リフレッシュレートが脳の処理レートよりも遅いため、処理レートとリフレッシュレートの間に不一致が生じ、ユーザーは画面上の異常を認識してしまいます。

リフレッシュレートが低いと画面の更新が遅れる遅延が発生し、映像に遅延が生じてカクカクになるため酔いやすくなります。

120Hzが重要な閾値という研究結果

中国の西交利物浦大学の研究によると、18歳から51歳の男女32人を対象に60Hz、90Hz、120Hz、180Hz環境下でテストを実施した結果、120Hz環境では60Hzや90Hzと比較してVR酔いが減少したことが確認されました。

重要なポイントとして、120Hzから180Hzにリフレッシュレートを上昇させた場合はあまりVR酔いは減らなかったため、研究チームは120Hzが”重要な閾値”と論じています。

リフレッシュレート>解像度の重要性

VR体験において、多くの人が「解像度が高ければ高いほど良い」と考えがちですが、実際にはリフレッシュレートの方がVR酔いに大きく影響することが研究で明らかになっています。

VRコンテンツプラットフォームを運営するMetaやSIEは、VRコンテンツ開発者向けのガイドラインで、脳と身体の認識のタイムラグの原因となる描画遅延を避けるために90Hz以上のフレームレートを維持することを強調しています。

HDMI 2.2がVR/ARにもたらすメリット

HDMI 2.2の4K/480Hzや8K/240Hz対応は、次世代VR/ARデバイスにとって理想的な環境を提供します:

  1. VR酔いの大幅軽減: 120Hz以上の安定した高リフレッシュレートで快適な体験
  2. より高精細な映像: 4K以上の解像度を維持しながら240Hz以上を実現
  3. 遅延の最小化: 高帯域幅により映像伝送の遅延を極限まで削減
  4. 長時間使用への対応: VR酔いが少ないことで、VR会議やVR作業の実用性が向上

現在のVRヘッドセットの多くは90Hz~120Hzですが、HDMI 2.2により240Hz以上の次世代VRデバイスの登場が現実的になります。これにより、ほぼ現実と変わらない滑らかな映像体験が可能となり、VR/AR技術の普及が加速すると期待されています。

ケーブルの違い:Ultra96 HDMIケーブルとは

HDMI 2.2に対応する製品には、新しい「Ultra96 HDMIケーブル」の使用が推奨されています。このケーブルは、最大64Gbps、80Gbps、または96Gbpsの帯域幅に対応することが認証されています。

Ultra96ケーブルの特徴

  • HDMI Forum認証プログラムによる品質保証
  • 長さごとのテストと認証を実施
  • Ultra96バッジによる識別が可能
  • 下位互換性を維持(HDMI 2.1機器でも使用可能)

従来のUltra High Speed HDMIケーブル(HDMI 2.1対応)とは異なる規格となるため、HDMI 2.2の性能を最大限に引き出すには専用ケーブルが必要です。

新機能:LIP(レイテンシー・インディケーション・プロトコル)

HDMI 2.2では、AVアンプやサウンドバーなどを組み込んだ多段システムにおいて、音声と映像の同期を改善する「レイテンシー・インディケーション・プロトコル(LIP)」がサポートされています。

この機能により、複雑なホームシアターシステムでも音ズレを最小限に抑えることができます。

実用性と今後の展望

すぐに買い替えが必要?

現時点(2025年)では、一般的な用途においてHDMI 2.1で十分な性能を持っています:

  • 4K/120Hzゲーミング:HDMI 2.1で対応可能
  • 8K/60Hz視聴:HDMI 2.1で対応可能
  • 通常の映画・動画視聴:HDMI 2.0でも十分
  • 現行VRデバイス:90~120HzなのでHDMI 2.1で対応可能

HDMI 2.2が活きるシーン

以下のような用途では、HDMI 2.2のメリットを享受できます:

  1. 次世代VR/ARデバイス: 240Hz以上の高リフレッシュレートVRヘッドセット
  2. 次世代ゲーミング: 4K/240Hz以上を目指す競技ゲーマー
  3. プロフェッショナル映像制作: 8K/120Hz以上の編集作業
  4. 最先端ディスプレイ: 12K、16Kディスプレイの登場に備えた環境構築

互換性について

HDMI 2.2は下位互換性が維持されており、既存のHDMI 2.1、2.0機器とも接続可能です。ただし、その場合は接続機器の中で最も低い規格の性能に制限されます。

例:

  • HDMI 2.2対応テレビ + HDMI 2.1対応ゲーム機 = HDMI 2.1の性能
  • HDMI 2.2対応ケーブル + HDMI 2.0対応モニター = HDMI 2.0の性能
  • HDMI 2.2対応VRヘッドセット + HDMI 2.1対応PC = HDMI 2.1の性能

まとめ:HDMI 2.1と2.2、どちらを選ぶべき?

現在の選択指針:

  • HDMI 2.1で十分な人:
    • 4K/120Hzまでのゲーミング
    • 一般的な8K視聴
    • 現行VRヘッドセット(90~120Hz)
  • HDMI 2.2を検討すべき人:
    • 次世代VR/ARデバイスの購入を計画
    • 次世代ゲーミングPCやハイエンドディスプレイへの投資を計画中
    • プロフェッショナル用途(映像制作、医療画像など)
    • 4K/240Hz以上のゲーミングモニターを検討中

HDMI 2.2は確かに革新的な規格ですが、対応機器の普及には時間がかかります。2025年後半から対応製品が徐々に登場する見込みですので、購入時期と予算、そして用途に応じて判断することをおすすめします。

特にVR/AR分野では、リフレッシュレートが体験の質を大きく左右するため、HDMI 2.2の高帯域幅は次世代デバイスの必須条件となるでしょう。今後数年間で8K以上のディスプレイや240Hz以上のデバイスが一般化していく中で、HDMI 2.2は次世代のAV環境を支える重要な規格となることは間違いありません。


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テレビ、PC、モニター、キーボード、マウス、スマホ、ゲーム機などの黒物家電が好きすぎて、あほみたいに詳し過ぎる黒物家電馬鹿、すいと申します。

〇このブログを始めたきっかけ

このブログを始めたきっかけは、最新技術が大好きだからです。

特に、テレビがナノデバイス化したときは本当に心が躍りました。

最近はやりの「量子ドット」のことです。

現在どころか、未来のナノデバイスの知識まで豊富なほど黒物家電の最新技術が大好き。

調べて知ることが趣味となっており、それらを書き留めておく意味合いもあって始めました。 


〇黒物家電の詳しさについて

例えば、DisplayHDR規格の色深度や色域、コントラスト比。

HDMIの最大データレート。

スピーカーのドライバーユニット、振動板の素材、S / N比、THD+N等、専門的な知識がたっぷりございます。


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FF15に関しては賛否あり、確かに欠点が少なくございませんが、かなり挑戦的だった点、戦闘、途中までのストーリー、アーデン、アラネア、イリス、ゲンティアナなど一部のキャラクターが好きでした。


〇好きなラノベの好きなキャラ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

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