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VTuber・結城さくなとサンシャイン水族館が初コラボが話題になっていますね。バーチャルとリアルの境界がどんどん曖昧になっている今日この頃、創作物の世界でも従来の枠を超えた作品が注目を集めています。
さて、「また同じような主人公か…」とラノベ選びにうんざりしていませんか?正義感溢れる優等生タイプ、困っている人を見捨てられない善人、自分の強さを理解していない鈍感系…。そんなテンプレート主人公に食傷気味の方に朗報です。
今回紹介する『忌み子と呼ばれた召喚士』は、そんな常識を覆す異色の主人公が登場する作品。精霊に育てられた結果、人間とはかけ離れた倫理観を持つヴィルムの行動に、最初は戸惑うかもしれません。しかし、その自然で違和感のない価値観が、逆に新鮮で魅力的に感じられるはず。
実際に最新刊まで読破した私が、この作品の魅力と残念点を本音でお伝えします。
忌み子と呼ばれた召喚士@COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)
おすすめ度
5/10(面白いと思うので最新刊まで読んだ)
キャラクターがいい!
主人公がいい!
まず主人公に好感が持てます。主人公は読者にとって、永遠とお付き合いしなければならないキャラなので、好きになれるかどうかはとても重要な要素だと私は考えます。
主人公ヴィルムはタイトルの通り忌み子。危険な森に捨てられて、精霊に育てられ、とても強く育って、俺tueee要素ありな感じで人間界で活躍していくというお話になります。
真新しさはないものの、設定としては王道と言えるので、面白そうだと感じてもらえると思います。
主人公は最初、悲劇であればあるほど、物語が進んで周りに認められて成長していくことで面白くなっていきますので、生まれてすぐに危険な森に捨てられる、人間界においては差別の対象とされる忌み子という設定は非常に素晴らしい!
また、女性しかいない精霊に拾われるという点で、そのハーレム感が男性により好まれる作品に仕上がっているのではと思います。
主人公ヴィルムの魅力はこれだけにとどまりません。ラノベによくありがちな主人公像とかけ離れている点がとても素晴らしく感じました。
精霊たちに育てられた結果、人間たちとは倫理観がかけ離れているのです。
ステレオタイプ的な正義感を振りかざす、よくありがちな主人公とはまったく違います。襲われているお姫様を無条件で救い出すような主人公ではないのです!
逆に言えば、襲われているお姫様を見捨てるような主人公は嫌だ!って読者さんにはおすすめできない作品ということにもなります。主人公に共感が持てなければ、読んでいて苦痛になると思いますので。
私にとってこの作品の主人公であるヴィルムは、非常に好感が持てます。自然で、違和感や気持ち悪さがないくらい、人の命を軽く扱うからです。
そもそもファンタジー世界では、人の命が軽く扱われています。ファンタジー世界の住人の多くが命を軽く扱っているのに、突然変異的に主人公だけが日本人のような価値観を持っていると逆に不自然なわけです。
命が重く、奴隷が忌避されている世界観、もしくは日本人の転生者であれば日本人と同じ価値観を持っていてもいいのですが…。
その点、主人公ヴィルムは良い感じで倫理観が壊れており、珍しい主人公像としてとてもいいなと思いました。
また、ハーレム感強めの物語に多めな「なんかやっちゃいました?」的な、自分の強さを理解していない感じもないのでイライラしません。
そして、育ててくれた美しい精霊たちにだけ心を許し、平然と命をかけてしまうあたりが本当に好感が持てます。
女の子たちが可愛らしい!
若い精霊はもちろんのこと、年を重ねているはずの大精霊まで性格が可愛らしく、主人公を愛でている感じがほほえましく感じられます。
美人エルフや発達不全の牛人なんかもヒロイン枠? として登場しますが、ストレスなく可愛らしさを感じられるヒロインばかりです。
FF好きにオススメできる世界観がいい!
FFシリーズといえば、クリスタルなどのエネルギーを奪い合うという物語が多いと思います。
『忌み子と呼ばれた召喚士』も少しそれに似たようなところがあります。
悪い人間たちと、精霊たちが対立して、それでいて主人公が完全に精霊側にいるところが新しい感じもあります。
FFの主人公たち同様、ヴィルムがどのようにして精霊たちと幸せな生活を維持していくのか、ヒロインたちの魅力があるからこそ先がとても気になるお話に仕上がっています。
きっかけとゴールの曖昧さだけが残念
褒めるだけでは説得力がないので、これはこの新文芸(ラノベ)の大きな欠点だなと感じたところもご紹介したいとおもいます。
好みが分かれるところではありますが、基本的に私は目的が受動的な作品が好みではありません。
「海賊王に俺はなる!」だとか「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」とか、どんな目的であれ能動的でわかりやすい目的意識を持った主人公がいる作品は、先がどうなるのか期待に溢れてしまうと思います。
一方で、受動的な主人公だと先への期待が半減しますよね? 「話の展開的に先がどうなるのか」とは別に、大きなゴールへどれだけ近づいているのか、一冊一冊進むたびにその実感が得られにくいからです。
主人公の現在とゴールとのギャップを埋めるために奔走し、主人公の成長が描かれて、周りにどんどん認められていくのを見るという点においても、涙が止まらなくなって感情移入してしまいます。
『忌み子と呼ばれた召喚士』は主人公もヒロインも魅力的で、王道な世界観もいい感じではありますが、きっかけとゴールだけは残念だなと感じてしまいました。
きっかけに関してですが、薄いなと思いました。精霊の森に潜むようにして生きてきた人間・主人公ヴィルムが、外の世界へと羽ばたいていく理由がなんというか、「え?」と感じてしまいました。
きっかけが薄く、主人公がすぐに帰らない理由も煮え切らないというか、曖昧な感じに話が進んでしまいます。
とはいえその後すぐ、他のきっかけとともに主人公が決意表明するので、煮え切らない感じはすぐに解消されるのですが、この点、旅立つきっかけと決意表明が森を出る前に終わっていた方が良かったのでは? と感じた次第です。
総合評価
どのお話であっても、現実世界であっても、敵対するだけでは大切な人たちを幸せにすることはできません。
主人公ヴォルムが人間の世界でどのような活躍をして、どのように認められていき、どのように人間と精霊の間を取り持っていくのか、先が気になるお話でした。
実際、最新刊である3巻まで一気に読んでしまったくらいには面白いなと感じました。
次に何を読むのか悩んでいるのであれば、『忌み子と呼ばれた召喚士』も一つの選択肢です。
特に「日本人らしい正義感を持った主人公」というステレオタイプな主人公に飽き飽きしている読者様におすすめできます。
敵対する人間に容赦ない感じが、非常にスッキリしますよ!
忌み子と呼ばれた召喚士@COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)
『忌み子と呼ばれた召喚士』は、従来のラノベ主人公像を覆す異色の作品です。精霊に育てられた主人公ヴィルムの独特な倫理観と、人の命を軽く扱う自然な価値観が、ファンタジー世界に完璧にマッチしています。
特におすすめなのは:
- 「日本人らしい正義感」を持つステレオタイプな主人公に飽きた方
- ハーレム要素と可愛いヒロインを求める方
- FF風の世界観が好きな方
- 敵に容赦ない主人公のスッキリ感を味わいたい方
一方で、襲われているお姫様を無条件で救うような王道主人公を求める方には向いていません。
最新3巻まで一気読みしてしまう面白さ。次に読む作品を迷っているなら、ぜひ手に取ってみてください!
投稿者プロフィール
- 黒の電子
-
テレビ、PC、モニター、キーボード、マウス、スマホ、ゲーム機などの黒物家電が好きすぎて、あほみたいに詳し過ぎる黒物家電馬鹿、すいと申します。
〇このブログを始めたきっかけ
このブログを始めたきっかけは、最新技術が大好きだからです。
特に、テレビがナノデバイス化したときは本当に心が躍りました。
最近はやりの「量子ドット」のことです。
現在どころか、未来のナノデバイスの知識まで豊富なほど黒物家電の最新技術が大好き。
調べて知ることが趣味となっており、それらを書き留めておく意味合いもあって始めました。
〇黒物家電の詳しさについて
例えば、DisplayHDR規格の色深度や色域、コントラスト比。
HDMIの最大データレート。
スピーカーのドライバーユニット、振動板の素材、S / N比、THD+N等、専門的な知識がたっぷりございます。
〇好きなゲーム
ニーア オートマタ、FF15、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド、ティアーズ オブ ザ キングダム、Ghost of Tsushima、SEKIRO: SHADOWS DIE TWICEです。
FF15に関しては賛否あり、確かに欠点が少なくございませんが、かなり挑戦的だった点、戦闘、途中までのストーリー、アーデン、アラネア、イリス、ゲンティアナなど一部のキャラクターが好きでした。
〇好きなラノベの好きなキャラ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
ベル、フィン・ディムナ、ティオナ・ヒリュテ、シル・フローヴァ、リュー・リオン、ヘスティア
田中〜年齢イコール彼女いない歴の魔法使い〜
タナカ、エディタ、ソフィア、ファーレン、ゾフィー、エステル
ソードアート・オンライン
キリト、アリス、ユウキ、ユージオ、クライン
精霊幻想記
リオ、クリスティーナ=ベルトラム、セリア=クレール、アリア=ガヴァネス、アイシア、サヨ、ギュスターヴ=ユグノー、村雲 浩太、リーゼロッテ=クレティア、コゼット
〇好きな声優(最推しのみ)
松岡禎丞さん
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