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折り畳みスマホには大先輩がいる。2019年10月25日、世界展開された初の折りたたみスマホ「Galaxy Fold」。
当時はもちろん「これは未来だ」と思い、けれど買わなかった。モニターが曲がることは確かにすごい技術。画面も大きくなる。画面を折り曲げることができることで、様々な場所で活躍することもわかる。
けれど当時、スマホでその技術を活かしきれる想像がつかなかった。折り曲がることを活かせるアプリ等、たくさん販売されていたら別だったと思うけれど…。
折りたたみスマホは「すごいのはわかる。でも自分の毎日にフィットするかは別の話」という矛盾を抱えた製品ジャンルといえる。そこにAppleが、いよいよ参入してくる。
2026年9月発売が有力とされるiPhone Fold(仮称:iPhone Ultra)は、価格が約30万円とも報じられている。この金額で、自分の日常はどう変わるのか。変わらないとすれば、なぜそうなのか。
スペックを並べるだけでは見えてこない部分を、ブラデバで正直に掘り下げてみたい。
折りたたみスマホで後悔した話をしてもいい?
「折り目が見えなければ完璧なのに」——これが、折りたたみスマホを使ったほとんどの人が最初に感じる本音ではないだろうか。
ディスプレイを折るということは、物理的に素材に負荷をかけ続けることを意味する。現行のGalaxy Z Foldシリーズで採用されているUTG(超薄型ガラス)でも、折り目は完全には消えない。指で触れると縦方向に段差があり、斜めから見ると光が反射して筋が入る。
慣れれば気にならなくなる、という意見もわかる。でも正直、慣れる前に「大画面の感動」が「折り目の存在感」に上書きされてしまう人が多い。
Appleのサプライチェーン情報では、折り目の深さが0.15mm未満にまで抑えられるという情報が出ている。数字だけ見ると小さな改善に見えるが、実は肉眼での視認性に直結する話だ。
ディスプレイパネルの折り曲げ部分に生じる「クリースライン(折り目線)」は、ULTRAWIDEとFINEの間の問題でもある。パネル素材の弾性率と曲率半径の兼ね合いで、折り目の見え方は大きく変わる。Appleがどの程度まで追い込んでくるか、発売後の実機レビューで確認するまで断言はできない。
「折り目が見えない折りたたみ」が実現するなら、それは本当にすごい。でも「ほぼ見えない」と「見えない」は、体験として全然違う。その点は、発売後に確かめたいと思っている。
折りたたみiPhoneの現在地——何がわかっていて、何が未確定か
2026年6月時点で確認できている情報と、まだ噂ベースの情報を整理しておこう。
ほぼ確定とされていること
ダミーモデルの画像から、内側ディスプレイは約7.8インチ、外側ディスプレイは約5.5インチという構成が浮かび上がっている。また生体認証はFace IDではなく、側面ボタン一体型のTouch IDが採用される可能性が高いとされる。
カメラ構成は広角と超広角の2眼で、LiDARスキャナは非搭載の見込み。メインディスプレイのインカメラは左上のパンチホール、サブディスプレイのインカメラは上部中央に配置されるとみられている。
噂・予測の段階
主要スペックの噂としては、A20チップ・12GB RAM・最大1TBストレージという構成が挙げられている。価格は256GBモデルで約2,320ドル、日本円換算でおよそ30万円超という予測も出ている。
背面カメラは広角4,800万画素+超広角4,800万画素のデュアル構成、バッテリーは5,400〜5,800mAhになるという予想もある。
カラーはホワイトが確定的で、もう1色についてはブラック説とインディゴ(ダークブルー)説が拮抗している状況だ。
整理するとこうなる。
| 項目 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
| 内側ディスプレイ | 約7.8インチ(4:3比率) | 高 |
| 外側ディスプレイ | 約5.5インチ | 高 |
| 生体認証 | 側面Touch ID | 高 |
| チップ | A20 | 中 |
| カメラ | デュアル広角(LiDAR非搭載) | 高 |
| 価格(日本) | 約30〜37万円 | 中 |
| 発売時期 | 2026年9月 | 高 |
| カラー | ホワイト確定、もう1色未定 | 中 |
未確定の情報に基づいて今すぐ「買う・買わない」を決める必要はない。ただ、どこで情報を拾うかによって印象が大きく変わるのがこの製品の難しさでもある。
「7.8インチが日常に入ってくる」体験の変化を考える
iPad miniを毎日持ち歩けたら——そういう感覚に近い。
開いた状態で7.8インチという数字を聞いてもピンとこないかもしれない。比較すると、iPhone 16 Pro Maxが6.9インチ、iPad miniが8.3インチ。つまりスマホを開いた瞬間、画面の広さがほぼiPad miniになる。
これが体験としてどう変わるか、具体的に考えてみよう。
動画・映画を見る 横持ちにしたとき、映像の没入感が今のiPhoneとは別次元になる。6.9インチのProと7.8インチを並べると差が小さく見えるかもしれないが、画面面積では2割以上広くなる。映像の情報量と迫力は、面積に比例して変わる。
テキスト作業・仕事 外側の5.5インチ画面でメッセージやLINEをこなし、開いた状態でNotionやSlackを使う——この使い方が日常になると、モバイルとタブレットを両方持ち歩く必要がなくなるかもしれない。特にiPad miniを「外出時の仕事端末」として使っている人は、一本化できる可能性がある。
ゲーム iPhoneのエコシステム(AirDrop、AirPods連携、Apple Watch等)をすでに使っているユーザーにとっては、折りたたみへの乗り換えコストが圧倒的に低い。ゲームのコントローラー対応や解像度の最適化も、Appleのソフトウェア統合の強みが活きやすい分野だ。
もっとも、正直なところを言う。7.8インチのメリットを活かせるかどうかは、使い方次第だ。スマホを「電話とSNSしか使わない」人にとって、この大きさは扱いにくさになる。スマホとタブレットを行き来する使い方をしている人にこそ、刺さる製品だと思う。
Touch IDへの変更、折り目、品薄——正直に気になること
この製品、気になる点をきちんと話しておきたい。
Face IDがTouch IDに戻ること
Appleユーザーにとって、Face IDの快適さはもはや当たり前になっている。マスクをしながらでも認識、暗所でも動作、手を使わずにロック解除——この体験を一度覚えてしまうと、Touch IDへの移行は「退化」に感じる人もいるだろう。
AppleがFace IDを最優先としているのは変わらず、Touch ID内蔵サイドボタンの搭載は、画面下埋め込み型Face IDが実現するまでの一時的な措置との見方もある。初代モデルの制約として受け入れるか、次世代を待つかは、各自の判断になる。
品薄問題と初期歩留まり
アナリストのミンチー・クオ氏は、量産初期の歩留まりや増産の難しさにより、品薄が少なくとも2026年末まで続く恐れがあると警告している。また「1,500万〜2,000万台」という発注数は2〜3年間のライフサイクル全体の累計需要を反映している可能性があり、年間生産台数はもっと控えめになるとも述べている。
発売日に確実に入手できない可能性が高い。初物好きならそれも込みで楽しめるが、すぐ手に取って使いたい人は注意が必要だ。
価格の壁
BloombergのMark Gurman記者はiPhone Ultraのスタート価格が「2,000ドルの大台を超える」と報じており、日本では30万円超になると見られている。これは現行のiPhone 16 Pro Maxの1.5〜2倍の価格帯だ。
この金額を「スマホ1台」として見るのか、「iPadとiPhoneの統合端末」として見るのかで、コスパの評価は変わってくる。どちらで考えるかは、正直あなた次第だ。
Galaxy Z FoldとiPhone Fold、どっちを選ぶべきか
「Galaxy Z Foldで良くない?」という疑問は、まったく正当だ。
Samsung Galaxy Z Foldシリーズは何世代もの実績を積んでいる。耐久性、折り目の処理、マルチウィンドウのソフトウェア最適化——どれも成熟している。価格もiPhone Foldより低い帯域に収まる可能性が高い。
では、なぜiPhone Foldを選ぶのか。
| 比較軸 | Galaxy Z Fold | iPhone Fold |
|---|---|---|
| エコシステム | Google/Samsung | Apple |
| ソフトウェア成熟度 | ◎ 実績あり | △ 初代 |
| 折り目の改善 | ○ 世代ごとに改善 | ? 0.15mm未満と噂 |
| Apple Watch/AirPods連携 | ✗ | ◎ |
| iPad系アプリの活用 | ✗ | ◎ |
| 発売時の供給安定性 | ◎ | △ 品薄の可能性 |
| 予想価格 | 約20〜25万円 | 約30〜37万円 |
すでにApple製品でエコシステムを組んでいる人——AirPods、Apple Watch、Mac——には、iPhone Foldとの親和性が圧倒的に高い。iPhone Foldを買えばiPad miniが一本化される可能性があり、トータルコストで見ると必ずしも高くない。
一方、AndroidエコシステムでGoogleサービスをフル活用している人は、Galaxy Z Foldの方が実用的かつ現実的な選択だ。
どちらを選ぶかは、自分が今どんな環境で生活しているかによる。
よくある疑問(FAQ)
Q. 折りたたみiPhoneの正式名称は何ですか? まだ未発表です。「iPhone Fold」と「iPhone Ultra」の2案が噂されており、最近のリーク情報や業界動向を踏まえると「iPhone Ultra」が有力視されています。最終的な名称はAppleの正式発表を待つ必要があります。
Q. 日本での発売はいつ頃になりますか? BloombergのMark Gurman氏は2026年9月にiPhone 18 Proシリーズと同時発表・発売の予定で順調と報じています(2026年4月時点)。ただし遅延の可能性を指摘するアナリストもいます。過去のiPhoneと同様、世界同時もしくはわずかな時間差での発売が予想されていますが、初期供給量が限定的なため日本での入手には苦労する可能性があります。
Q. Face IDは搭載されないのですか? 現時点では非搭載の可能性が高いです。筐体が極めて薄いためTrueDepthカメラシステム(Face ID用のセンサー群)の空間がなく、iPadと同様の電源ボタン内蔵型Touch IDが採用される見込みとされています。将来のモデルで画面内蔵型Face IDが実現する可能性はあります。
Q. 折りたたみiPhoneの折り目は気になりますか? 発売前なので断言できません。ただしサプライチェーン情報では折り目の深さを0.15mm未満に抑えるという報告があり、現行のAndroid折りたたみより改善されると期待されています。実機レビューが出てから確認するのが正直なところです。
Q. 初代を買うべきか、次世代を待つべきですか? Apple製品の初代は技術的な制約が多いことが多く、2代目以降で完成度が高まるパターンが多いです。品薄が2026年末まで続く可能性もあり、急いで初代を取りに行くよりも、次世代モデルで安定した体験を手に入れる選択肢もある、というのが正直な見立てです。
まとめ——約30万円の選択を、急ぐ必要はない
折りたたみiPhoneは、確かにすごい製品になるかもしれない。
でも、すごい≠自分に向いている、という話をずっとしてきた。
この記事の結論を3行で
- iPhoneエコシステムで生活している人には、本命になり得る端末
- 初代の制約(Touch ID、品薄、価格)を理解した上で買うかどうかを判断してほしい
- 折り目の仕上がりと実使用感は、発売後の実機レビューで確認してから動いても遅くない
「今すぐ予約すべき!」とは言わない。むしろ、発売当初は情報収集の時期と考えるのが賢明だと思う。
iOS 27の正式発表でソフトウェア側の最適化状況も明らかになるはず。ハードとソフトが揃って初めて、7.8インチの画面が本当の意味で「体験」になる。その判断は、急かされずに自分のペースでしてほしい。
投稿者プロフィール

- 黒物家電マニア×ゲーマー
-
はじめまして、すいと申します。
テレビ、PC、モニター、キーボード、マウス、スマホ、ゲーム機…
黒物家電が好きすぎて、「あほみたいに詳しすぎる」とよく言われます。
── 「感動を伝えたい」
このブログを始めたきっかけは、18歳の時の出会いです。
お菓子工場でバイトしていた頃、仲良くなったおじさんに誘われて家に遊びに行きました。
そこには、スピーカー、アンプ、サラウンドサウンドで作られた「音響の部屋」がありました。
映画館なんて目じゃないほどの感動。
その時の衝撃が、今も忘れられません。
「いい製品は、こんな感動を与えてくれるんだ」
このブログを通じて、あの時の感動を、誰かに伝えたい。
それがすべての原点です。
──このブログについて
「技術的に正しくて、実際に役立つ情報」を発信してます。
量子ドットの発色原理、HDMIの帯域幅、スピーカーのS/N比…
マニアックな知識を、初心者にも分かりやすく。
実際に使った製品のレビュー、ゲーム攻略、失敗談も包み隠さず書いてます。
ブログ歴は10年以上。長く続けてこられたのは、「誰かの感動に繋がる」と信じているから。
──黒物家電への深すぎる愛
完全に理系人間です。物理、化学、数学が好きすぎて、〇大の問題を解くのが好きだったほど。
特にナノテクノロジーに心が躍ります。
量子ドット技術に出会った時の感動は、今も忘れられません。
ナノ粒子サイズで発光波長を制御できる美しさ。LGのNanocell技術を知った瞬間、心が震えました。
遺伝子改変、GPU、ナノデバイス…未来のナノ技術の本を読み漁る日々。
関連する小説まで書いたことがあるほど、ナノの世界に魅了されてます。
──専門知識(たっぷりあります)
- DisplayHDR規格:色深度、色域、コントラスト比
- HDMI:最大データレート、バージョン別の違い
- スピーカー:ドライバーユニット、振動板の素材、S/N比、THD+N
「普通の人が知らない技術的な話」を、分かりやすく解説するのがこのブログのテーマです。
──音へのこだわり
技術への愛の中でも、特に音へのこだわりは強いです。
SteelSeries Arctis Nova Proに出会った時、「これだ!」と思いました。
GameDACに搭載されたESS製ハイクオリティDAC。
SNR 111dBという、ゲーミングデバイスの性能を著しくオーバーするクリアなサウンド。
北欧デザインのシンプルな美しさ。
すべてが完璧でした。
──忘れられない感動体験
FPSゲームでキャラクターが背負うバックパックのチャーム。
その音が、後ろから聞こえた瞬間。
ノイズが少ないと、こんな些細な音まで聞こえるんだ。
開発者のこだわりが、音で伝わってくる。
ニーアオートマタでは、ヨルハ部隊の3人の女性が会話する目の前を通り過ぎた時。
誰が話しているのか、声の方向でしっかり感じられた。
この感動を、誰かにも味わってほしい。
──好きなゲーム(RPG/アドベンチャー/しにゲー)
くにおくんのドッジボールのようなレトロゲーも好きですが、なにより、ニーアオートマタに魅了されました。
ニーア オートマタ、FF15、ゼルダBotW/TotK、Ghost of Tsushima、SEKIRO
FF15は賛否ありますが、挑戦的な試み、戦闘システム、アーデン・アラネア・イリス・ゲンティアナといったキャラクターが好きでした。
──RPG好きになった理由
実は子供の頃、家が貧しくてゲームを買えませんでした。
友達が持ってくるゲームソフトを、横で見てるだけ。
特にRPGは一緒にプレイできないので、所々見てるだけ。
友達が帰ると、ゲームも持ち帰ってしまう。
だからこそ、RPGに憧れたんだと思います。
──読書家でもあります
毎日欠かさず読書してます。
推理小説が大好き。シャーロック・ホームズは何度読んでも飽きない。
ラノベも毎晩、布団の中で読んでます。
理系だけど、文系的な楽しみも大切にしてます。
──好きなラノベのキャラクター
ダンまち
ベル、フィン、ティオナ、シル、リュー、ヘスティア
田中
タナカ、エディタ、ソフィア、ファーレン、ゾフィー、エステル
SAO
キリト、アリス、ユウキ、ユージオ、クライン
精霊幻想記
リオ、クリスティーナ、セリア、アリア、アイシア、サヨ、ギュスターヴ、浩太、リーゼロッテ、コゼット
キャラクターへの愛、語り出したら止まりません。
──推し(最推し)
声優:松岡禎丞さん
Vtuber:結城さくなさん、湊あくあさん
アーティスト:hydeさん
──この推しが好きだと言うには、今でもそれなりに勇気がいると思うんです
実際に、ちょちょいと鼻で笑われたこともあります。
それでも好きなものは好き。
そんな勇気を持つ人たちに、このブログを読んでほしい。
いい黒物家電に出会って、より作品に感動してほしい。
──失敗談も包み隠さず
ヤマハのサブウーファー、買って失敗しました。
重低音が想像以上に響く。壁が薄い家では、ボリュームをかなり絞らないといけない。
理解していたつもりでしたが、実体験でないとわからないことってありますよね。
こういう失敗談も、正直に書いていきます。
──ブログ名の由来
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シンボルマークは、角と蝙蝠の羽が生えた黒猫の悪魔。
カッコ可愛くないですか? イラストレーターを使って私がデザインしました。
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それが、このブログのすべてです。
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