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「4K/240Hzでこれ以上のモニターはしばらく出ないだろう」と思っていた。でも発売からほぼ1年も経たないうちに、後継機が出た。
32GX870B-Bは2026年6月11日に発売されたLGの最新4Kゲーミングモニター。パネルが第3世代WOLEDから「第4世代タンデムOLED」に刷新され、輝度・色域・HDR性能がすべてアップしている。
この記事では、スペックシートに書いてある数字の「意味」と「あなたの体験がどう変わるか」を中心に整理する。32GX870A-Bとの違い、230,000円を出す価値があるのか、買い替えなくていい人はどんな人か——正直に書く。
ブラデバはまだ実機を触れていない。あくまでスペックと公式情報から読み取れる範囲での話だ、という点は最初に断っておく。
32GX870B-Bの基本情報

出典:31.5インチ UltraGear™ AI 4K(3840×2160)@240Hz + Dual Mode対応 DP2.1 有機ELゲーミングモニター(LG公式サイト)
2026年6月11日、LGから「UltraGear AI 32GX870B-B」が発売された。31.5インチ・4K解像度という基本スペックは前モデルを踏襲しつつ、パネル技術と搭載機能が大幅に刷新されている。
【基本スペック】
- パネル:第4世代 タンデムOLED(31.5インチ 4K/3840×2160)
- リフレッシュレート:4K@240Hz / FHD@480Hz(デュアルモード)
- 応答速度:0.03ms(GtG)
- ピーク輝度:1,500 cd/m²(APL 1.5%)
- 色域:DCI-P3 99.5%(標準値)
- HDR:VESA DisplayHDR True Black 500
- 端子:DisplayPort 2.1、HDMI 2.1×2、USB-C(90W給電)
- 希望小売価格:230,000円前後(執筆時点)
- Amazon:取り扱いなし(執筆時点)
- 楽天市場:取り扱いなし(執筆時点)
現時点ではLG公式オンラインショップでの販売が中心。
外観はスリムなスタンドデザインで前モデルと大きく変わっていないが、製品名に「AI」が追加された。これは後述するAI Upscalingなどの機能が加わったことを反映している。
第4世代タンデムOLEDとは?核心的な違い
今回の一番の変化はパネルそのものだ。
前モデル32GX870A-Bは「第3世代WOLED(MLA搭載)」を採用していた。32GX870B-Bは「第4世代タンデムOLED」に変わっている。
タンデムOLEDとは何か。簡単に言うと、有機ELの発光層を2層重ねた構造のこと。1層構造に比べて同じ電力でより明るく発光でき、輝度を上げたときの有機EL劣化も分散される。
スペックで見ると、ピーク輝度が1,300 cd/m²から1,500 cd/m²に向上している(APL 1.5%条件)。数字だけ見るとそこまで劇的ではないかもしれない。ただ、日常の体験ではどう変わるか。
まずHDRコンテンツの「白飛び感」が改善される可能性がある。明るいシーンでも有機ELの深い黒を失わずに輝度を出せるため、太陽光が差し込む屋外シーンや、ネオンが光るサイバーパンク系のゲームでより立体感のある映像が期待できる。
色域もDCI-P3 98.5%から99.5%に拡大。この0.7%の差は、特に映像クリエイターや色の正確さを求めるユーザーには意味を持つが、ゲームやアニメ視聴がメインなら体感しにくい領域かもしれない。正直、ここは実機評を待って確認することをおすすめします。
「有機ELモニターの基礎はこちらの記事にまとめています」
注目の3大機能
■ VESA DisplayHDR True Black 500
前モデルの「True Black 400」から「True Black 500」に引き上げられた。
True Black認証は、400・500・600とランクがある。数字はピーク輝度の目安。500は400より明るい白を出しながら、有機ELならではの黒(ブラックレベル0.0005 cd/m²前後)を維持できることを意味する。
ゲームで言えば、洞窟やステルスミッションの闇の中に潜む敵が見えやすくなる可能性。映画やアニメでは、夜間シーンの空気感がより本物に近づく体験が期待できる。
■ 4K AI Upscaling
前モデルにはなかった新機能。低解像度のコンテンツをAIがリアルタイムで4Kに引き上げる処理だ。
正直、この種の機能は製品によって完成度の差が大きい。「AIでぼやけが出る」「輪郭が不自然になる」という失敗例もある。ここは実機の映像を見てから判断したい。前モデルになかった機能なので、比較レビューが出るのが楽しみでもある。
■ デュアルモード(4K@240Hz / FHD@480Hz)
これは前モデルから継続する強みだ。ワンタッチで切り替えられるのは変わらない。RPGやゲームパッド系は4K/240Hz、FPSや格ゲーは解像度を下げてFHD/480Hzで反応速度優先——1台で両方まかなえる設計は今回も健在。
正直な懸念点と発売後に確認したいポイント
230,000円は、迷って当然の金額だ。
スペックから読み取れる懸念点を率直にまとめる。
■ タンデムOLEDの焼き付きリスク
有機ELには静止画を長時間表示した場合の焼き付きリスクがある。タンデム構造は劣化の分散が期待できるが、2層化でリスクがゼロになるわけではない。特にデスクトップ画面を長時間表示するデュアルユース(ゲーム+仕事)での使い方では注意が必要だ。
■ AI Upscalingの実力は未知数
前述の通り、AIアップスケール系機能の品質は各社・機種によって大きな差がある。使う映像ソースや設定との相性も出やすい。「AI」という言葉に期待しすぎず、発売後の実機映像チェックを待ちたい。
■ 230,000円と前モデルの価格差
32GX870A-BはVGP2026金賞を獲得し、現時点でも155,000円前後で流通している。スペック差と価格差(約75,000円)が釣り合うかは、使い方次第。
【発売後に確認したいポイント】
- タンデムOLEDの焼き付き耐性(長期レビューを待ちたい)
- AI Upscalingの実際の映像品質(アニメ・実写・ゲームそれぞれ)
- 前モデルとの輝度差の体感(1,300 → 1,500 nit)
- 価格の推移(流通価格が安定するまで1〜2ヶ月)
32GX870B-B vs 32GX870A-B どちらを選ぶか
同じ「32インチ4K有機ELゲーミングモニター」として比較すると、こうなる。
| 32GX870B-B | 32GX870A-B | |
| パネル | 第4世代タンデムOLED | 第3世代WOLED(MLA) |
| ピーク輝度 | 1,500 cd/m² | 1,300 cd/m² |
| DisplayHDR | True Black 500 | True Black 400 |
| DCI-P3 | 99.5% | 98.5% |
| AI Upscaling | あり | なし |
| 想定価格 | 230,000円前後 | 155,000円前後(執筆時点) |
「32GX870A-Bについてはこちらから」
差額は約75,000円。
B-Bを選ぶべきなのは、HDRコンテンツを高品質に楽しみたい人、映像の「格」を重視する人、AI Upscalingに期待がある人、そして「最新世代パネル」に価値を感じる人だ。
逆に、A-Bを選んでも損はしない場面がある。ゲームがメインで現状の4K/240Hzに不満がなければ、A-Bで十分という結論も十分あり得る。VGP金賞を獲得した製品として、基礎性能は折り紙付き。流通価格がさらに下がれば、コスパは逆転するかもしれない。
「A-Bを持っているなら買い替えなくていい」という判断も、ブラデバとしては正解の一つだと思っている。
こんな人におすすめ/向いていない人
あなたはどちらに当てはまりますか?
【32GX870B-Bが向いている人】
・4K有機ELゲーミングモニターをこれから初めて買う人
・PS5・PC両方で4K映像の最高品質を求める人
・アニメ・映画鑑賞にも使うデュアルユース志向の人
・True Black 500クラスのHDRに価値を感じる人
・AI Upscaling機能が気になる人
【32GX870B-Bが向いていない人 / 待つ選択肢もある人】
・32GX870A-Bを持っていて現状に不満がない人(買い替えは不要)
・AI Upscalingの実機評価を確認してから決めたい人(2〜3ヶ月待ちの価値あり)
・予算が150,000〜160,000円以下の人(A-Bが現実的な選択肢)
・焼き付きリスクが許容できない人(液晶モニターの方が安心)
230,000円の出費は、慎重に考えて当然だ。「ちょっと待ってみる」という判断は、決して間違いではない。
FAQ
Q1. 32GX870B-BはPS5やSwitch 2で使えますか?
A. PS5はHDMI 2.1経由で4K/120Hz対応です。Switch 2はHDMI 2.1ですが4Kでは60Hzまでとなります。PS5とSwitch 2では480Hzは活かせません。PS5で4K/120Hz、Switch 2ではフルHDに解像度を落とすことで120Hzになります。
Q2. 32GX870A-Bと32GX870B-Bはパネルが違うのですか?
A. はい、根本的に異なります。A-Bは第3世代WOLED(MLA搭載)、B-Bは第4世代タンデムOLED。発光層が2層構造になり、輝度・HDR性能・色域が向上しています。
Q3. タンデムOLEDの焼き付きリスクはWOLEDより低いですか?
A. タンデム構造により同輝度での各発光層への負荷は分散されますが、焼き付きリスクがゼロになるわけではありません。デスクトップ画面の長時間表示や静止画多用の使い方では、引き続き注意が必要です。
Q4. 32GX870B-BのAI Upscalingはゲームにも使えますか?
A. 公式では対応を謳っていますが、実際の映像品質はゲームのグラフィックスタイルや設定との相性が大きく影響します。発売後の実機レビューで確認したいポイントのひとつです。
Q5. 「UltraGear AI」と従来の「UltraGear」の違いは何ですか?
A. 今回からAI機能(AI Upscaling・AI Soundなど)を搭載したモデルに「AI」サフィックスが付くようになりました。シリーズ名の変化であり、OLEDゲーミングモニターとしての基本設計は継続しています。
まとめ
32GX870B-Bは、同じ32インチ4K有機ELという枠の中で確実に進化している。
まとめると:
・第4世代タンデムOLEDで輝度1,500 cd/m²・True Black 500を達成
・前モデルより約75,000円高い230,000円という価格
・AI Upscalingは発売後の実機評価待ち
・32GX870A-Bユーザーの買い替えは「必須ではない」
この製品が「向いている人」は、4K有機ELゲーミングモニターを初めて買う人、または映像品質の天井を更新したい人だ。
今すぐの購入を検討している人は、まずLG公式ページでスペックを確認してほしい。流通価格が安定する2〜3ヶ月後に改めて判断するのも賢い選択だ。
投稿者プロフィール

- 黒物家電マニア×ゲーマー
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はじめまして、すいと申します。
テレビ、PC、モニター、キーボード、マウス、スマホ、ゲーム機…
黒物家電が好きすぎて、「あほみたいに詳しすぎる」とよく言われます。
── 「感動を伝えたい」
このブログを始めたきっかけは、18歳の時の出会いです。
お菓子工場でバイトしていた頃、仲良くなったおじさんに誘われて家に遊びに行きました。
そこには、スピーカー、アンプ、サラウンドサウンドで作られた「音響の部屋」がありました。
映画館なんて目じゃないほどの感動。
その時の衝撃が、今も忘れられません。
「いい製品は、こんな感動を与えてくれるんだ」
このブログを通じて、あの時の感動を、誰かに伝えたい。
それがすべての原点です。
──このブログについて
「技術的に正しくて、実際に役立つ情報」を発信してます。
量子ドットの発色原理、HDMIの帯域幅、スピーカーのS/N比…
マニアックな知識を、初心者にも分かりやすく。
実際に使った製品のレビュー、ゲーム攻略、失敗談も包み隠さず書いてます。
ブログ歴は10年以上。長く続けてこられたのは、「誰かの感動に繋がる」と信じているから。
──黒物家電への深すぎる愛
完全に理系人間です。物理、化学、数学が好きすぎて、〇大の問題を解くのが好きだったほど。
特にナノテクノロジーに心が躍ります。
量子ドット技術に出会った時の感動は、今も忘れられません。
ナノ粒子サイズで発光波長を制御できる美しさ。LGのNanocell技術を知った瞬間、心が震えました。
遺伝子改変、GPU、ナノデバイス…未来のナノ技術の本を読み漁る日々。
関連する小説まで書いたことがあるほど、ナノの世界に魅了されてます。
──専門知識(たっぷりあります)
- DisplayHDR規格:色深度、色域、コントラスト比
- HDMI:最大データレート、バージョン別の違い
- スピーカー:ドライバーユニット、振動板の素材、S/N比、THD+N
「普通の人が知らない技術的な話」を、分かりやすく解説するのがこのブログのテーマです。
──音へのこだわり
技術への愛の中でも、特に音へのこだわりは強いです。
SteelSeries Arctis Nova Proに出会った時、「これだ!」と思いました。
GameDACに搭載されたESS製ハイクオリティDAC。
SNR 111dBという、ゲーミングデバイスの性能を著しくオーバーするクリアなサウンド。
北欧デザインのシンプルな美しさ。
すべてが完璧でした。
──忘れられない感動体験
FPSゲームでキャラクターが背負うバックパックのチャーム。
その音が、後ろから聞こえた瞬間。
ノイズが少ないと、こんな些細な音まで聞こえるんだ。
開発者のこだわりが、音で伝わってくる。
ニーアオートマタでは、ヨルハ部隊の3人の女性が会話する目の前を通り過ぎた時。
誰が話しているのか、声の方向でしっかり感じられた。
この感動を、誰かにも味わってほしい。
──好きなゲーム(RPG/アドベンチャー/しにゲー)
くにおくんのドッジボールのようなレトロゲーも好きですが、なにより、ニーアオートマタに魅了されました。
ニーア オートマタ、FF15、ゼルダBotW/TotK、Ghost of Tsushima、SEKIRO
FF15は賛否ありますが、挑戦的な試み、戦闘システム、アーデン・アラネア・イリス・ゲンティアナといったキャラクターが好きでした。
──RPG好きになった理由
実は子供の頃、家が貧しくてゲームを買えませんでした。
友達が持ってくるゲームソフトを、横で見てるだけ。
特にRPGは一緒にプレイできないので、所々見てるだけ。
友達が帰ると、ゲームも持ち帰ってしまう。
だからこそ、RPGに憧れたんだと思います。
──読書家でもあります
毎日欠かさず読書してます。
推理小説が大好き。シャーロック・ホームズは何度読んでも飽きない。
ラノベも毎晩、布団の中で読んでます。
理系だけど、文系的な楽しみも大切にしてます。
──好きなラノベのキャラクター
ダンまち
ベル、フィン、ティオナ、シル、リュー、ヘスティア
田中
タナカ、エディタ、ソフィア、ファーレン、ゾフィー、エステル
SAO
キリト、アリス、ユウキ、ユージオ、クライン
精霊幻想記
リオ、クリスティーナ、セリア、アリア、アイシア、サヨ、ギュスターヴ、浩太、リーゼロッテ、コゼット
キャラクターへの愛、語り出したら止まりません。
──推し(最推し)
声優:松岡禎丞さん
Vtuber:結城さくなさん、湊あくあさん
アーティスト:hydeさん
──この推しが好きだと言うには、今でもそれなりに勇気がいると思うんです
実際に、ちょちょいと鼻で笑われたこともあります。
それでも好きなものは好き。
そんな勇気を持つ人たちに、このブログを読んでほしい。
いい黒物家電に出会って、より作品に感動してほしい。
──失敗談も包み隠さず
ヤマハのサブウーファー、買って失敗しました。
重低音が想像以上に響く。壁が薄い家では、ボリュームをかなり絞らないといけない。
理解していたつもりでしたが、実体験でないとわからないことってありますよね。
こういう失敗談も、正直に書いていきます。
──ブログ名の由来
「ブラデバ」の由来は、ブラック×デバイス。
シンボルマークは、角と蝙蝠の羽が生えた黒猫の悪魔。
カッコ可愛くないですか? イラストレーターを使って私がデザインしました。
──このブログで大切にしていること
✅ 技術的に正しい情報(嘘・誇張なし)
✅ 可能な範囲で実際に使った・プレイした体験(実体験ベース)
✅ 初心者にも分かりやすく(専門用語は必ず解説)
✅ 失敗談も包み隠さず(リアルな情報提供)
✅ 感動を伝える(いい製品との出会いで人生が変わる)
「信頼できる情報源」であることを、何より大切にしています。
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黒物家電の技術的な深掘りから、ゲーム攻略、アニメ・ラノベ語り、推し活まで。
好きなものを、好きなだけ、正直に書いていきます。
いい製品は、感動を与えてくれる。
その感動を、誰かに伝えたい。
それが、このブログのすべてです。
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